N O.214 ⭕️小野寺重一匠は、 現代の名工である小椋久太郎匠の父の久四郎匠と、従兄弟に当たる小椋運治の長男啓太郎から描彩を依頼され技術を学んでおります。 木地山系の川連こけし工人として、県こけし工人展覧会では最高賞を受賞するなど活躍していました。 川連漆器の蒔絵師としても活動していました。 [1] 高さ　457mm(1.5尺) [2] 底幅　114mm 重さ　2,661g [3] 材質　イタヤカエデ 作品 ⭕️匠が70歳の作品で、46年程経過していて蝋が材に染み込み飴色となって照りも見られます。暗室で保管なため褪色しやすい黄緑色もはっきりと残っています。材質特有の目立つシミもありません。 着物の襟と帯は赤色で、袖を墨色で太く縁取りしています。胴模様とその両脇には愛でたい赤色の菊花を蒔絵師ならではのデザインで精緻に華やかに描彩されています。 珍しく菊花の周りには、黄緑色で葉模様を、葉脈は金色で彩色されています。 ◉製作本数が極端に少ないため、なかなか入手困難だったことを思い出します。 長き歳月を経た作品が、昨日出来たかと目を疑いたくなる程初々しさを感じる色出となった保存状態です。 ただ、右側目の下側に2cm程の浅い当たり凹みがありますのでご承知下さい。(画像、2.3.5) 是非、コレクションにお加えください。 気に入られた方は、どうぞお気軽にコメント頂ければ幸いです。 ◉木地山こけし 小椋久太郎　小椋宏一　小椋利亮　 小椋運治　小椋啓太郎　 ○川連こけし 阿部平四郎　高橋雄司　佐藤秀一　小野寺正徳 ○津軽系　温湯こけし 盛秀太郎　盛美津雄　奥瀬鉄則　佐藤善二　佐藤佳樹　 ◉小野寺重一(1908〜没年？) ※画像にて十分ご確認ください。 ※私のプロフィールを一読ください。 ※私の今迄の掲示作品をご覧下さい。(100点位あります。)