カラー···ブラック ミリタリーウォッチとして多くの方が目にするのはアメリカ軍の物か、イギリス軍のブロードアローのついた所謂　（ダーティーダース）が人気でしょうか？ 今回、特別なアイテムをご紹介致します。1940年代頃に作られたドイツ製ムーブメントを搭載したドイツの時計ブランドから（ラコ）のミリタリーウォッチです。 ラコといえば、大型のパイロットウォッチを作り出した事で有名ですね。また、当時のドイツ空軍用ナビゲーションウォッチを製造していた事でも有名で、特にドイツ軍に納入が許されたのは名だたる時計ブランドのランゲアンドゾーネ、IWC、ストーヴァなどでした。 小さなケースサイズながら圧倒的な存在感を出すその姿は他のミリタリーウォッチでは感じられない物があります。盛り上がった風防に大型のリューズそして極太のラグ、更には横から見た時にカルティエのタンクよりも力強いタンクのキャタピラのようにも見える所も素晴らしいですね。 タンクというより、装甲車とでも言いましょうか。頼もしい横顔です。　 ラグはハメ殺し使用となります。また、ブラックの文字盤にスモールセコンド、夜光もいい具合にエイジングが進み抜群の雰囲気です。針の夜光のみ僅かにですが光ります。 オーバーホールも終えていますので日常使い出来ます。プラ風防は丁寧に研磨していますので気になる傷などはないと思います。 ジャンク当然の不動状態の物でも10万円程で売りに出されているのも見るドイツ軍の時計です。アンティークウォッチ専門店では完動品の物が20万程度の相場で出ております。 それを加味しても決して高くない値段だと思います。むしろ価格以上の価値がある時計だと感じて頂けるはずです。古いドイツ軍の物は服も含めて多くの物がコレクターの手にあり世に放出されません。歴史的に見ても色々な事があった時代のせいもありますが。 因みに、ドイツ軍の時計によく見られるDＨの刻印ですがこれが彫られる物のみが軍用という訳では無いようです。ドイツ製の物にはこの刻印がなく、ドイツ製以外の物にはマークして、あたかもこのブランドは我がドイツ軍の物であると言うような意味合いもあったのかもしれませんね。 長くなりましたがスペシャルです。価値の分かるアンティークウォッチ好きの方に届けられたらと思います。 #ダーティーダース　#ミリタリーウォッチ