大きさはジャーニーコニカC35とほぼ同一ですが，前や上から見ると角が取れ丸っこくてとても可愛いです！　シャッターボタン周りは本機は空色でオシャレですが，他にもバリエーションがあるようです．露出はプログラムオートですが，ファインダー内のメータ指針で露出過不足が確認でき安心です．オートを外せばシャッター速度は1/60となり，ストロボ撮影時の絞りが手動で選択できます．レンズは３群３枚いわゆる３枚玉（トリプレット）で，ツアイスのトリオターなどもそうですが独特の写りにはファンがいます．ピント合わせは目測式ですがリングに絵文字（ピクトグラム）が印字され感覚的に合わせられます（ファインダ内からも確認可．画像12）．鏡胴裏側にはメートル表示もあります．重量は約280gで大変軽く感じます． 【外観】プラ製のために普通はスレが多いですが本機は全体的に綺麗で目立つ傷はありません．貼り皮も破れなどありません．吊り金具，底部の巻戻しハンドルのメッキに劣化がある個体が多いですが本機は大丈夫です（画像８）． 【光学系】レンズは目視では曇り無くクリアです（11枚目）．よくみると内部にごく微小なチリが見えますが，実写にはまったく影響の無いレベルです．ファインダ対物レンズはプラ製のため拭き傷が酷い個体が多いですが本機は傷もなく（画像10）内部は清掃済みで見えもクリアです（画像12）． 【機能】電池はＬＲ４４が使えます．電池室液漏れ無く綺麗です(画像9）．フィルム巻き上げは巻上げノブを親指で回します．オリンパスペンやトリップ３５と同じ方式ですが，本機では左手で操作します．慣れると軽快です．暗い場合はファインダ内の指針が赤のゾーンに入り，シャッターがロックされます．セルフタイマー動作ＯＫ，ホットシューでのストロボ発光もＯＫでした． 　フィルムを入れて試写しました．モルトは貼り直し済みで光線引きもなくＯＫです．レンズ１枚少ないせいか抜けがよく周辺まで解像しています．付属品は純正レンズキャップのみになります． 　３枚玉の描写が楽しめる綺麗なコンパクトカメラは如何でしょうか？　 ※1978年発売だそうです．一通り動作確認していますが神経質な方はご遠慮ください．