●寸法※おおよそです（若干の誤差はご容赦願います） ・長さ 約74.5㌢ ・重さ 約58.2㌘ ・バランス点 フェルールから19㌢あたり ひじょうによい佇まいで美しい材料を用いているバイオリン弓、バランス、腰、しなやかさ、素晴らしく理想的な弾き心地です。 弓として素晴らしいのだけれども、自分の楽器にはやや剛性がまさっているため、どちらかと言うとつよい弓をお探しの方にお譲りできればと思います。 例えばですが1900年以降あたりのイタリーなどで、以前ある方が「じゃじゃ馬」と形容されていましたが腰の弱い弓だと無らしきれないような楽器をお持ちの方に、ひょっとすると向いているかもしれません。 が、私は基本柔らかい弓を弾いているので当弓がすっかり剛弓といえるのか言い切ることは難しいですが、少なくとも自身の弓の中では1、2を争う剛性です。 と言っても、硬いだけでなくきちんと必要なしなやかさも持っています。 また、グラム数は標準とされる60より僅かに軽いですが気持ちヘッド寄りにバランスがあるので程よい重みを感じ、安定感をもたらすように思います。 軽い弓、軽妙な弓に比べてブレず、うまく重みを利用すればよい脱力に繋がるものと考えます。 経年ゆえに弓身の所々に黒ずみがあるのと、フロッグの聴衆側にそれほど目立たない小さな傷が3つありますがその他特筆すべき点はなく、腰も反りもしっかりありますし、弓毛は毛量が微妙に偏っていたため交換し数日前に返ってきたところです。 オールドボウ.（ピリオド）―という内容で入手しましたが、これまでに手にしたもの・見てきた弓との類推にて、雰囲気や作風、材料、ディテールのそこかしこから大雑把ですが前世紀中頃以降のフレンチを思い起こさせられます。全く個人的な憶測ですが、あながちデタラメに過ぎるとも思えない…というところです。 何だかんだで弓の反応は動画をご覧いただくほうがよろしいかもしれません。 音量に注意なさってください。 https://youtube.com/shorts/FXP8hJdvJD4?si=2bqPBxMupYPALOjU