エス・テー・デュポン万年筆　ラインD　FIRE HEAD　Ｍニブ　シリアルナンバー入りです。 真鍮製の胴軸とキャップには、パラジウムメッキが施され、重量感と溢れんばかりの高級感を備えた品です。 ペン先は14金ロジウムメッキ、カートリッジコンバーター両用式です。 キャップは嵌合式です。このためネジ式のように開閉に回転動作が必要なく、筆記時にネジ山が指に触れることもありません。 エス・テー・デュポンといえば、手の込んだ金属加工で製作される高級ライターで知られていますが、 この万年筆の胴軸とキャップにも、とても手の込んだテクスチャが削り出されています。 ラインDの胴軸やキャップは単純な直線ではなくなだらかな曲線で構成されていますが、そこに削り出されたテクスチャは端部に破綻や誤魔化しもなく、大小を巧みに配置したとても考え抜かれたパターンで構成されています。 キャップを閉じたときの「パチィン」という金属質の響きと、クリッキーで確実にロックされたことが伝わってくる感触も魅力です。 また、エス・テー・デュポンの万年筆を一度でも所有した方ならご存知と思いますが、 とても滑らかながら、モンブランやカランダッシュとはまた違った、独特の書き味のニブを備えています。 昔のモンブランやカランダッシュはふわふわでぬらぬらの書き味でした。 近年は力加減を知らないユーザーが壊してしまう事から、両者ともガチニブに変えてきています。 このエス・テー・デュポンは、そんな去りし日の万年筆のふわふわで滑らかで、潤沢なインクフローを備え、いつまでも書いていたくなるような書き味を備えています。 オール金属の重厚な外装に、正確無比な加工を施され、パラジウムメッキの煌めきを備え、至高のニブを備え、エス・テー・デュポンのブランドパワーも手伝って完全無欠の万年筆ではないかと思います。